府中トン子のただいま迷走中

四方山話を書くブログです。

ムネリンの年俸

プロ野球が開幕しました。

WBCもなんだかんだ言って楽しませてもらいましたが、いよいよ本シーズンが始まります。

 

WBCをきっかけに、ひいきのチーム以外にも興味が湧き、ライバルチームであるホークスやパリーグカープなどにも注目をするようになったのが大きな収穫です。

 

ここへきて、ホークスに移籍のニュースが舞い込んできました。

 

カブスから契約解除されたムネリンこと川崎宗則内野手ソフトバンク電撃復帰です。
ムネリンの事は海外のスポーツニュースでハイテンションの片言英語でインタビューを盛り上げたり、イチローが好きすぎる人というエキセントリックな印象しかありません。


契約解除されてしまったものの、カブスのファンにとって記憶に残る選手だったのではないでしょうか。

 

誰もが知っているムネリンを招き入れたソフトバンクは話題性としは抜群の選択でしたが、
ムネリンも35歳、守備に定評があるとはいえ、これから先の現役人生は右肩上がりとはいかないでしょう。そして内野手であるムネリン、松田宣浩選手や、今宮健太選手などスター選手揃いのソフトバンクでは内野争いが激しく入り込む余地がありません。

 

それでもソフトバンクがムネリンを獲得したのは、話題性という部分が大きいように思います。契約金は9000万円とのことですが、それだけ支払っても経済効果が見込めるものなのか甚だ疑問です。ニューヨークメッツから移籍された松坂と似た雰囲気を感じます。松坂の時は、12億円の契約だったのでさらに無駄使い感が否めません。

 

ソフトバンクホークスの母体はご存知ソフトバンクです。機種の割引を餌に長期契約を結ばせたり、一年のごくわずかの期間以外の契約解除には違約金を設けたり、機種変をするタイミングで新料金プランに変更を余儀なくされ、速度制限を課してきたりとアコギなやり方でチャリンチャリンとせしめてきた利益の一部は、流れ流れて彼らの契約金になっているかと思うと何とも言えない気分になります。

 

私はそんな料金体系に嫌気がさしてすでにソフトバンクとの契約は解除し、格安SIMに乗り換えました。契約に関してはムネリンとは入れ違いになったわけです。

 

ともあれ今期ムネリンの勇姿を見られることをライバルチームを応援しつつ楽しみにしています。

 

ドミノピザのテイクアウトをしてみたズラ

今日の晩御飯はピザでした。

 

ドミノピザの店舗が近くにあり、「(テイクアウト限定)2枚買うと半額」というのぼりが立っていて前々から気になっていたのです。普段はピザハット派なのですが、安いし試してみようと思いました。

 

 

デリバリーしてもらうほどの距離ではないので、取りに行くだけで半額になるのはありがたいサービスです。そして、ピザ店の側からしても2枚で半額にしても利益が出るわけですから、デリバリーで店員に持ってこさせることがどれだけコストがかかるか推して知るべしでしょう。

環境にもいいし、なんていいことをしているだろうと気分が良くなってきました。

 

 

まずネットで予約してから指定の時間に取りに行きました。その店舗は通りに面した作りでガラス張りになっていて、調理なども外から見られるようになっています。
店内には調理の女性店員2名と、それ以外の男性店員3名がいました。

 

誰も客はおらず、店員しかいないため男性同士はじゃれあっていて、それを見ながら女性店員も楽しそうに笑っていました。

もう大学のサークルのような雰囲気です。もはや、こんなに楽しいのにバイト代もらっていいの?っていうような感じです。

 

私がドアを開けて店内に入ると、急に静まり「いらっしゃいませー」と無機質な挨拶がこだまします。

「予約していた府中トン子です」と伝えると、今まで盛大にふざけていた男性店員も急に神妙な面持ちとなり、オーダーを確認します。

リーダーと思しき男性店員もキリリとした表情で、ピザを袋に詰めていました。

 

 

なんというか、今まで楽しくやってたのにとんだおじゃま虫が入ってきたぜ、という状態です。ふざけ倒して女子に面白いオレを見てもらうとこだったのにテイクアウトに来やがってと思われているのかもしれません(被害妄想)

 

 

私も昔々コンビニでバイトをしていました。

お客さんがいないときに店員同士話が盛り上がってきたときに誰か来ると、あからさまにふてぶてしい態度で接客した記憶があります。それと同じ気持ちでいるような気がします。

 

しかし、私がデリバリーにしなかったことで彼らはおしゃべりする時間が生まれたわけで、感謝してもいいと思うんです。なんなら、

その楽しいムードで私を迎えてくれたっていいわけです。

 

クレームめいたことを言ってしまいました。ちょっと仲間はずれみたいな気持ちになって寂しかったことを今日は吐き出してみました。

 

味を含めて総合的に判断した結果、次回からはやはりピザハットにしようと思ったのでした。

S教授との思い出

世間はそろそろ卒業のシーズンでしょうか。

 

謝恩会などに参加するであろう大学生を見かけると、自分の学生時代特にゼミの担当教員であるS教授のことを想いだします。

 

大学に入る前は教授というと、気難しいおじいさんというイメージがあったのですが、このS教授は全く異なった人物でした。

 

オープンキャンパスに行ったときだったか、入学後のオリエンテーションだったか忘れましたが、S教授の話を聞く機会がありました。

 

清潔感があり流行を意識したジャケットとパンツを着たS教授。年齢も40代半ばと、思っていたより若い印象の先生でした。話し方、声の抑揚やボリューム、説明の内容や、スライドのまとめ方もわかりやすく大学教授というよりは人気予備校講師のような雰囲気と言った方がしっくりくるような方でした。

 


こんな先生もいるのだなと驚いたことを覚えています。

 

 

S教授のゼミは、当時では珍しく企業とのコラボレーションなどを絡めた「意識高い系」なものでした。

かっこいいと思った私はそのゼミを選んだのですが、さすが意識高いだけあってゼミ活動は真剣そのもの、ゼミの時間以外もゼミ仲間で集まり資料の作成やミーティングを重ねる毎日。「ここ2週間ゼミの連中としか口きいてないわw」という状態でした。

 

 

S教授もそんなゼミ作りをされているだけあって、指導も熱心な方でした。フラットで風通しのよいゼミ環境を目指しておられたS教授。ゼミ飲み会や、夏の合宿にも必ず参加され学生と文字通り膝を突き合わせてとことん付き合ってくれました。

 

 

S教授は教員だからと一線を引くことをしないため、飲み会の席でも学生が「ちょっと先生全然飲んでないじゃないですか~」とビールをつぐと「おいおい、飲ませ過ぎだぞ~」とノリよく飲み干してくれます。

 

会計の時になると、「先生ごちそうさまです!」というと、「おいおい、全部俺に払わせる気か~?」といいながら、ゼミ生15人分の会計を済ませてくれました。

 

「先生、花見するんで公園の場所取りしておいてくださいね」
「先生、みんなの分のパン買ってきてもらっていいですか~?」
「先生、焼きそばパン頼んだのより1個足りないんすけど」

 

なんてことを調子に乗って言ったとしても「おいおい、お前たち遠慮ないなあ」と言いながら受け入れてくれそうな人でした。

 

 

「おいおい、駅前で胴上げはやめろよ~」
「おいおい、川に落とすふりはやめろよ、怖いから」
「おいおい、びしょ濡れのまま帰れっていうのか?」

 

 

と笑いながらひたひたとみんなの後をついてきそうな人でした。

 

 

ここまでエスカレートしたら怖いですよね。やはり学生も教員も適度ば距離感が大切な気がします。

 

毎年、卒業の光景を見かけるたびにS教授のことを想いだし、こんなことを妄想して当時のことを懐かしんでいます。

 

ご卒業おめでとうございます。

 

喧嘩番長乙女に迷走中

昨日散歩中に、自動販売機の前を通りかかりました。広告が掲示できるスペースにアニメのポスターが貼られていました。

 

キラキラした男性が二人、その右下にそのアニメのタイトルが書かれていました。

 

喧嘩番長乙女」

 

思わず、息をのみました。

 

喧嘩番長・・・・乙女!?

 

私はアニメに疎いので、知っている人からしたら何を今更と思われるかもしれません。むしろすでに人気だから飲料会社とコラボしていて、そのポスターが貼られていたと考えるのが自然でしょう。

 

喧嘩番長乙女、しかしこのタイトル・・・

 

喧嘩番長なのに乙女・・・・

 

幼いころから男勝りで、喧嘩なら男にも負けない乙女がひょんなことから女性ということを隠して荒くれものばかりの男子校に通うことになってしまった胸キュン学園ストーリー。

その男子校には、喧嘩なら負け知らずのイケメン番長が存在しています。(ちなみに父親は空手の師範代)

乙女は当然ながら周りの男より体が華奢なために最初は見くびられて相手にもされません。しかし、些細なことから番長の逆鱗に触れ、タイマン勝負を挑まれます。

 

番長の舎弟たちが見守るなか、河川敷での決闘。鋭いパンチと身のこなしで、乙女に軍配が上がります。

 

「お前いいパンチもってんじゃねーか。負けたよ」

 

喧嘩番長乙女の誕生です。

 

タイマン以来、強い絆で結ばれた旧番長と乙女。学校内のいじめや、他校の悪事を絶妙のコンビネーションで解決していきます。

 

 

お互いを敬い思いやる気持ちはやがて恋心に発展してきます。

 

乙女が他校の番長に監禁され、危機一髪の時には旧番長が助けに来ます。全身ボコボコに殴られ、ぐったりしている乙女を連れ出し、「何してんだよ!一人で勝手なことしてんじゃねーよ!」と怒鳴りつける旧番長。

 

帰り道、歩けない乙女をおぶって歩く旧番長、そこには男では感じることのない胸や尻の柔らかさを感じます。

「こいつなんでこんなに軽くて柔らけーんだ?」

疲れて旧番長の肩に顔をもたげて寝息をたてる乙女に思わず赤面する旧番長。

 

「っったく、俺はどうかしてるぜ」

 

乙女は、自分が女であることを明かすことが出来ず、思いを遂げられないもどかしさを抱え、旧番長は同性である(はずの)乙女に特別な感情を抱くことに違和感を感じます。

 

そんな喧嘩番長乙女に、みんなに秘密がばらされてしまう最大のピンチが!!!

 

みたいな話なんですかね?

 

もしくは、喧嘩番長(と)乙女ということでしょうか。

 

都内に住む頭脳明晰・容姿端麗、趣味は乗馬、男嫌いのお嬢様と、地方都市に住む、勉強は苦手でがさつだけど、硬派で喧嘩なら誰にも負けない喧嘩番長が登場し、ある日目覚めると

 

「俺たち入れ替わってる!?」

「私たち入れ替わってる!?」

 

なんてことがあって、お互いの身体や生活環境に戸惑いながらも互いを理解しあい、まだあったこともないお互いに惹かれあって・・地方都市に隕石が落ちて・・

 

みたいな話。

 

いずれにしても喧嘩番長に乙女を引っ付けるネーミングセンスにはやられました。

 

このアニメ知っている方がいたらぜひ教えてください。

 

 

マイルドヤンキーを知りたい~先輩って誰よ?編~

先日通院をしている病院の待合室の後ろの席で女性二人が話をしていました。

会話の内容を何となく聞いていると親しい間柄ではあるようですが、若い方は年上の方に敬語を使っています。
若い方の診察に年上の方が付き添っているようでした。
はじめは嫁姑の関係なのかなと思ったりもしましたが、それにしては年が近すぎるし、かといって病院の付き添いをするくらい近しい関係なわけだし・・と関係性がとても気になりました。


帰りに一緒に来ていた夫とその話題となり、夫から「マイルドヤンキーぽいし、『先輩』が付き添いとしてきていたのではないか」と言われ、それっぽい!と膝を打ちました。

 

 

私はここでも書いたのでおわかりいただけるかと思いますが、(マイルド)ヤンキーとは真逆の人生を歩んできました。

 

huchu-ton.hatenablog.com

 

引っ越しも多く、学校も家から離れたところに通っていたので、地元という感覚が希薄で友達も知り合いもほとんどいません。

 

当然ですが最近までマイルドヤンキーと人生で交わってきませんでした。
でも遠い存在だったからこそ人一倍興味があるのです。

 

そんな私に30歳を迎えた頃から、若い女性からの相談を受ける仕事に就いたことで急に接点を持てる機会が訪れました。

 

その若い女性たちがマイルドヤンキーの定義に当てはまれば当てはまるほど、私の話を聞く姿勢が前のめりになります。

kotobank.jp

役得ですが、彼女たちの生態に迫れるチャンスなのです。

 

そこでかなりの確率で登場するのが「先輩」というワードです。
「先輩に旦那について相談したら・・」
「先輩に子供を預けて今日は来ました」
「家出して先輩の家に行っていました・・」
さらには、
「一人で相談に来るのは不安だったので先輩と一緒に来ました・・」
「後輩のことについて代わりに相談に来ました」

もはや血縁をも超えた近しさで存在する「先輩」という存在。もう自分が自分なのか先輩なのかわからなくなってしまうくらいの強い絆で結ばれているようです。私にはわからない感覚です。

 

 

私の人生にいた「先輩」は
・部活の先輩・・文化系のチームワークの関係しない部活だったので序列もなく交流もなかった
・バイトの先輩・・先に仕事についていた人なだけでフラットな関係なので、先輩という意識がなかった。
・職場の先輩・・仕事上の関係なので壁は厚く、先輩というか上司という感覚で接していた。

 

マイルドヤンキーの発する「先輩」はこのどれにもあてはまらないものです。

中学や高校の上級生というだけでなく、学校という枠組みからも離れた遊び仲間の年長者が「先輩」というネーミングで存在しているのが特徴かなと思っています。


そんなマイルドヤンキーにおける「先輩」は先輩として近寄りがたい距離を保っているどころか積極的にパーソナルな所に介入し私的な部分に介入しているところが見逃せません。

 

地元があって、そこで人間関係を構築し、そこから離れることなどみじんも考えないマイルドヤンキーにとって、ムラ社会は確実に残っていて、先輩も実姉も特に違いはなくみんなで協力して生きていくという考え方があるのかもしれません。

マイルドヤンキー、奥が深いです。

オチは特にありません。

また違ったキーワードで今後も書いてみたいです。