府中トン子のただいま迷走中

四方山話を書くブログです。

今日はSMAPについて

SMAPの熱心なファンではなくても、解散報道やメンバー内の亀裂、事務所とのいざこざなどに興味を持った方も多いのではないだろうか。私もその一人である。SMAPは学生時代から活躍していたのでドラマを見たこともあるし、最後まで歌える歌だっていくつもある。まさに国民的アイドルだ。

 

 

国民的アイドルはたくさん国民に夢を見せてきた。夢といってもふた昔前のアイドルのようにトイレにも行かない、主食はマシュマロと言った類のものではない。

SMAPはトイレにも行くし、酒やたばこもやることは否定しない。そうではなく、ファンは宝物、SMAPメンバーの絆、エンターテインメントで人々を楽しませることは自分たちの生きがいといった夢だ。ファンはそれを信じてきたのだと思う。

 

 

年内解散を前にして、注目されていたのが、「SMAP×SMAP最終回の生放送」、「紅白歌合戦のサプライズ出演」だ。ファンは有終の美を飾るSMAPを最後まで期待している。そもそも解散自体本人たちは望んでいないはずだからファンの力で、解散を阻止しようという動きまであった。

 

 

 

年始に騒動が起きて、自身達の番組で謝罪をすることになった。騒動は様々な憶測を呼び、マスコミは言いたい放題だ。いつもなら所属タレントを徹底的に守るスタンスの事務所も、彼らを守っているようには感じられない。夏に年内解散が決定された。

 

 

26日には事実上SMAP全員の最後と言われるSMAP×SMAPの最終回がオンエアされた。彼らの撮り下ろしは歌1曲のみで、解散に際しての挨拶やトークは一切なくカメラに向かって深々とお辞儀をしていた。

 

ネット上では「SMAP生前葬」と例えられていたのを目にした。あくまで事務所が取り決め、SMAPは解散したくないのに発言も許されず生前葬的演出に従わざるを得なかったという見方をする人もいるようだ。それも一つの捉え方だろう。

 

 

 

ファンの方々が、SMAPの内情を想像しているのと同様に私も想像してみる。私がSMAPだったらどう思うだろうか。事務所としては、解散と決まった以上最後のSMAPマネーを動かそうと躍起になるだろう。それにはSMAPの協力も必要だ。

 

 

 

やってられるか!と思うと思う。事務所が稼ぐための仕事も、ファンを感動させる演出ももうこうなった以上やってられるか、ではないだろうか。SMAPがみんなに見せていた「夢」はSMAPSMAPとして存続していくための仕事でしかない。

 

これまで自分たちが積み上げてきたものが1年をかけてぐじゃぐじゃになってしまった今、事務所のために儲けることはしたくないし、ファンからの「解散しないで」「紅白に出て最後にファンにあいさつして」なんて希望も叶えたくないだろう。

 

もうSMAPとして砕け散っていてそんな状態に失望してしまった。と妄想する。

 

そうすると、淡々と今あるレギュラー番組をこなして、特別なことは何もせず幕を引く決断は自然なことだと思う。そうなってしまった以上もう取り繕うことはできないのではないか。

 

 

解散後、SMAPというコンテンツがどう扱われるのかはわからない。今できることはこれまで彼らが築き上げていた「夢」に感謝し、その努力を労うことだと思う。