炎天下、赤子を連れて歩いていたら老婆に突然怒られた話
毎日毎日毎日本当に暑いですね。7月でこんなに暑いと12月はどれだけ暑いのでしょうか。・・というお決まりのジョークはこのくらいにして、こんな暑い日にはふと思い出すエピソードがあります。
我が子がまだ自分で歩けない赤ちゃんのころ、抱っこ紐で外出をしていたことがあります。30度を超えた暑い日でした。育児教室からの帰りで、やむを得ず炎天下を歩いていたのです。
すると、散歩中なのでしょうか。シーズーらしき小型犬を連れたおばあさんが「暑いねぇ~」と言いながらにこやかに近づいてきました。
赤ん坊を連れていると、おじいさんおばあさんによく声をかけられます。「男の子?」「今何ヶ月?」などを聞いて「かわいいね~」なんて言って目を細めて去って行かれます。
今回もそのパターンかなと思って「ホント、暑いですね~」なんて言って返すと、突然態度が急変し、「こんなに暑いのに赤ちゃんを外に出したらダメよ!かわいそうじゃないの!」と怒り出したのです。
今までにないパターンでした。これがネットでよく言われているやつかと思いました。
見ず知らずの人(特に年配の女性)が、子育てについてあれこれコメントしてくるというアレです。
「一人っ子なのはかわいそう」「男の子だけなんてかわいそう」に始まり、「靴下履かせていないなんてかわいそう」「子供に紐付けて(歩き出して目が離せない子の迷子・事故防止につけるハーネス)犬みたいでかわいそう」などなど、「かわいそう」を連発し、子供を心配する風を装ってあれこれ口出しするというものです。
これが身内であればまだ耳を傾けることが出来ます。文字通り他人事ではないわけですし、身内なら「靴下は履かせていたけど途中で片方失くしてしまったからもう片方も脱がせたんだ」、など事情を説明することができるからです。子育てについてわからないことや知らないことだらけなので、事情が分かったうえでのアドバイスはすごく貴重でありがたいものなのです。
しかし、シチュエーションの断片を切り取り、自分の子育て論に照らし合わせて一方的な説教やコメントをするのは少々モヤります。
しかも優しい顔で近づいてきていきなり怒り出すのはナイと思います。
このまま言われっぱなしなのも釈然としないので、私はおばあさんに対して「そうですね、熱中症にならないように注意します」と受けたうえで、視線をシーズーに向け「ワンちゃんも毛むくじゃらだから暑そう。こんな昼間に外に出したらかわいそうですね」と言いました。
おばあさんはムッとした表情を浮かべて、「今日は朝散歩に行けなかったから昼になったのよ!」と吐き捨てるように言ってその場から去っていきました。
おばあさんに事情があるようにこっちにだって事情があるんだぞ、と思いながらバスに乗り帰宅したのでした。
いやー暑いと、人はいつもの5倍くらいイラつきますね。殺伐とします。みなさんも暑さでイラついたら冷たい飲み物でも飲んでクールダウンしてこの夏を乗り切りましょう!